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家庭菜園のタマネギは美味しい!


タマネギは、収穫までの期間が長いですが、
収穫したタマネギをしっかり干して保存すれば、年中食べられるため、
1年分の使用量を栽培して自給することが可能です。

   
arrow46-011.gif栽培ポイント
1.栽培期間が長いので、マルチで雑草対策をします
2.冬の間に追肥し、良い苗を育てるのがコツです
3.植え付け時は、浅植えにします 



収穫後すぐに食べる生食用と、長期保存する長期貯蔵種を、
組み合わせて作ると、長く食べられます。

生食用では赤たまサラダや湘南レッドなどが、
長期貯蔵種ではネーアース、パワー、ノンクーラーなどがお勧めです。

また、赤タマネギを育ててみても面白いです。
猩々赤(ショウジョウアカ)は育てやすく、皮は濃い紫色で、
サラダに添えると映えて食欲をそそります。

ペコロスというミニタマネギの栽培は、
それ用の品種があるわけではなく、一般のタマネギで栽培します。
春まきにして、小玉のうちに収穫します。
貝塚早生黄(カイヅカワセキ)などの品種が向いています。


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ホームタマネギは、育てやすいです


■栽培管理

晩夏に畑に直まきして苗を作り、秋に苗を植え替えて栽培します。

タマネギは、一定以上の大きさに育ってくると、
寒さに呼応して、花芽分化します。

そのため、定植時の苗の大きさが大きなポイントとなります。
苗は、太さ7〜8mm程度ぐらいの苗を植え付けます。

それより太く育った苗は、
寒さにあうとネギ坊主になってしまいます。
また、細い苗だと寒さに耐えることができません。

・タネまきと育苗
9月上旬〜中旬に、畑に直まきして育苗します。

1u当たり2kgの堆肥を入れて、よく耕し、幅1mの平畝を作ります。
20cm間隔でまき溝を作り、1cm間隔でまきます。

タネの上に鶏ふんを軽くかけ、その上にさらにもみ殻をまきます。
もみ殻をまくことによって、土の乾燥と、雑草を防ぐ働きがあります。

タネと土を密着させるようにクワで軽く押さえ、
たっぷりと水やりをします。
約2週間で発芽します。

・植え付け
11月上旬に、定植します。
植え付けの20日以上前に、1uあたり2kgの堆肥をすき込み、
よく耕して、幅1m20cm、高さ5〜10cmの畝を立てます。

苗は、太さ7〜8mm、草丈23〜25cmくらいが、植え替えの目安です。

苗を掘り起こし、1本ずつに分けたら、条間20cm、
株間20cmで、根が埋まるくらいの深さに1本ずつ苗を植えつけます。
植え付けの際は、葉の緑色の部分に土がかからないように浅めに植えます。

あらかじめ紙マルチを敷いておくと、土の乾燥や雑草を防げます。
タマネギは栽培期間が長いので、マルチで雑草対策をしておくと楽です。

植え付けの際、コンパニオンプランツとして、
カモミールを株間に植え付けると、土壌微生物層が豊かになり、
タマネギの生育を助け、病害虫を減らす効果が期待できます。

・追肥と土寄せ
12月に、紙マルチの上から、株元に腐葉土や堆肥を乗せます。
追肥としての効果のほかに、マルチを押さえ、
雑草対策と、苗の防寒にもなります。

紙マルチを敷いていないときは、
同じく12月頃、条間にもみ殻燻炭をまき、
その後、鶏ふんを追肥します。

2月にも、鶏ふんを追肥します。

生育後半に追肥を施すと、首の締まりが悪くなるため、
2月以降は追肥を控えます。


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ネギ坊主ができないように気をつけます


■収穫

5月下旬〜6月上旬、葉が半分ほど折れてきたら収穫できます。
収穫後は、そのまま畑に並べて3日間置き、乾かします。
晴天が続きそうな日を選んで収穫しましょう。

3日間畑で乾燥させたら、4〜5本ずつ茎を結んで束ね、
さらに2束ずつヒモで縛り、
雨が当たらず風通しが良い場所につるして貯蔵します。

長期貯蔵種ならば、このまま2月頃まで貯蔵できます。

4月〜5月頃、まだ葉が折れる前のタマネギを、
葉タマネギとして収穫しても良いでしょう。

タマネギは小さめですが、葉も茎も柔らかく、
おいしく食べることができます。


■病害虫

病害虫は特に心配ありません。
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