Cauliflower (5).JPG
プランターでも、驚くほど美味しいカリフラワーができました


カリフラワーの食べる部分は花のつぼみにあたります。

白からクリーム色が一般的ですが、
最近では紫やオレンジなどの品種も出回っています。

家庭菜園で栽培すると、ほっこりと軟らかい美味しいカリフラワーができます。
カリフラワーの育て方を分かりやすくご紹介しましょう。


  
arrow46-011.gif栽培のポイント
1.過湿に弱いので、水はけの良い場所で栽培します
2.気温が高い時期は害虫の被害防止にトンネルがけをします
3.花蕾が付いたら、外葉でくるんで日光を防ぐと白くなります 


植え付け後70日程度で収穫できる早生種のスノークラウンが、
耐病性もあってつくりやすく、花蕾も締まってきれいでお勧めです。

また、植え付けから収穫まで85日ほどかかりますが、
スノーニューダイヤも、栽培が簡単で、
花蕾の品質も良く、お勧め品種です。

最近では、花蕾に色が付いているタイプも人気です。
オレンジ色のオレンジブーケや、紫色のバイオレットクイーン、
淡いグリーンの遠州みどりなどがあります。

他にも花蕾が幾何学的な配置になっている、
ロマネスコという品種もあります。


Broccolo Romanesco.jpg
ロマネスコ、不思議な形です


■栽培管理

春まきと秋まきができますが、
暑い時期には害虫が付きやすく、
秋まきの方が育てやすいです。

・タネまきと育苗
カリフラワーは20℃前後の冷涼な気候を好みます。

苗の段階では高温に強いのですが、
蕾が大きくなる時期には暑さに弱くなるため、
蕾の肥大期が夏にかからないよう、春か秋に栽培を行います。

春まきは2月中旬、
秋まきは7月中旬〜8月中旬がタネまき適期です。

ポリポットに用土を入れ、タネをまきます。
春まきの場合は暖かい場所で管理します。

・植え付け
春まきは3月中旬、秋まきは8月、本葉5〜6枚の頃に定植します。

1u当たり3kgの堆肥をすき込み、よく耕したら、
高さ5〜10cmの畝を立て、株間50cmで植え付けます。

・追肥と中耕
定植後2週間たったら、株間にぼかし肥または鶏ふんを、
一掴みずつ追肥し、中耕します。

さらに10日後、2回目の追肥と中耕を行います。


■収穫

春まきは5月中旬〜6月中旬、秋まきは11月中旬〜12月中旬頃、
定植から80〜85日程度で収穫できます。

直径15cmくらいに成ったら、外葉を5〜6枚付けて、
花蕾の下を切って収穫します。

採り遅れると表面がザラついたり、
花蕾の間に隙間が出来たりして味が落ちるので注意します。

株の中心に花蕾ができたころから、葉を折ってのせたり、
外葉を結んで保護してあげると、
直射日光や霜で花蕾が傷んで黄ばむのを防ぎ、
真っ白な花蕾が収穫できます。

ただし、カラー品種は、
花蕾を日光に当てることでより鮮やかになりますので、
外葉で覆うことはしません。

大きな花蕾を収穫するためには、
花蕾ができるまでに株を大きく育てるのがポイントです。


■病害虫

アオムシやヨトウムシの被害にあいやすいので、
見つけ次第捕殺します。

特に、9月に入るとシンクイムシが寄ってきますが、
シンクイムシは生長点である芯を食べてしまうので要注意です。
生長点を食べられてしまうと、それ以上生長しません。

害虫予防に寒冷紗でトンネルをかけると良いでしょう。

秋まきの場合は、7月中旬〜8月中旬にタネをまくため、
高温対策にもなります。

過湿になると黒腐病になりやすくなるので、
水はけの悪い土壌では高畝にするなどして、水はけを良くします。
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