
日本アサガオの色や形は、やはり美しいですね
アサガオ(朝顔)と聴くと、小学校の頃に育てたような、
紫色の丸い花を思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか。
よく見るアサガオは日本アサガオで、とても親しまれていますが、
他にも西洋アサガオや宿根性の種や苗を見かけることが多くなりました。
それぞれにはどのような違いがあるのかを知り、
好みや栽培環境によって育てるアサガオを選べます。
そんなアサガオをご紹介していきましょう。
■アサガオの種類

・日本アサガオ
日本で古くから親しまれているアサガオです。
つるや葉にうぶ毛のようなものが生えており、
つるの長さ西洋アサガオなどと比べると、あまり長く生長しません。
緑のカーテンにするには物足りませんが、
鉢植えにしてあんどん仕立てにするのにピッタリです。
品種によってつるの長さが変わるので、
長く育つものを選べば緑のカーテンにすることも可能です。
「朝顔」という名前の通り、
午前中に開花して、午後にはしぼむものがほとんどです。
まだ背丈が低いうちから蕾をつけるので、開花が早いのも魅力ですね。
花は中輪〜大輪が多く、花色も豊富で品種もたくさんあります。
7月頃から10月下旬まで花を楽しむことができ、
その後寒くなるにつれ枯れる一年草です。

・西洋アサガオ
ヘブンリーブルー、フライングソーサーが特に人気です。
日本アサガオと違い、葉やつるに毛が生えないので区別できます。
秋ごろに何十輪ものブルーの花を咲かすのは、
たいへん見応えがあり、私も毎年育てています。
つるはとてもよく伸びるので、緑にカーテンに向いています。
反対に、あんどん仕立てなど、小さくまとめるのが難しいです。
花はよく咲かせますが、ある程度つるが伸びないと蕾をつけず、
日本アサガオより開花が遅いです。
一般的に日本アサガオが7月頃が見頃なのに対し、
西洋アサガオは9月頃が見頃の時期になります。
8月下旬頃から開花が始まり、11月頃まで花を楽しむことができます。
本格的に寒くなる頃には枯れてしまう一年草です。

・宿根アサガオ
琉球朝顔、ノアサガオとも呼ばれます。
冬には枯れてしまう日本アサガオや西洋アサガオと違い、
宿根アサガオは、名前の通り越冬することができます。
関東以西であれば、屋外での越冬ができます。
冬の間は地上部が枯れますが、根の状態で冬を越し、
春になるとまた芽を出して花を咲かせます。
とても丈夫でつるもよく伸び、10メートル以上に伸びるものもあります。
緑のカーテンや生垣風に仕立てるのにとても向いています。
しかし狭いスペースでは長く伸びたつるを、
持て余してしまうこともあるので注意が必要です。
西洋アサガオと同じように、
9月頃からが見頃になり、11月頃まで咲き続けます。
種を作らないので、増やすためには新たに苗を購入するか、
挿し木で増やす必要があります。

・変化アサガオ C)ハッピーガーデン
日本では江戸時代に、珍しいアサガオを育てることが大流行し、
品種改良が格段に進みました。
一般的なアサガオと違い、葉が糸のように細かったり、
花びらに深い切れ込みが入って花火のようなもの、
色が珍しいものが変化アサガオと呼ばれ、
今でも愛好家をひきつけてやみません。
種や苗が手に入りにくく、日本アサガオや西洋アサガオに比べると、
性質が弱く育てるのが難しいのが、ちょっと悩みですね。
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