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1年草のアサガオが主流でしたが……


アサガオは、ヒルガオ科の植物です。
日本に元々自生している植物ではなく、
奈良時代に薬草として中国から渡ってきました。

その後、江戸時代に品種改良がすすみ、
鑑賞用の植物として人気が出始めました。

花色が黒や黄色のもの、花の形が切れ込みの深いものや八重のもの、
葉が柳のように細いものや斑入りのものなどが、
変化朝顔として大流行しました。

数百年たった現代の日本でも、
まだまだ人気は高く、広く親しまれています。

では、アサガオの一年草と宿根草についてご紹介していきましょう。


■アサガオ 一年草と宿根とは?

アサガオは、一般的には春に種をまいて、
秋まで花を楽しむ一年草タイプのものをさしますが、
越冬して毎年花を咲かせる宿根タイプのものもあります。

アサガオと聞くと和風のイメージがありますが、
西洋で品種改良された西洋アサガオもあります。

つるの伸びるスピードや長さ、
花の形や色などたくさんの種類があるので、
栽培環境や好みによって選ぶことができます。

・一年草タイプ
春、充分に暖かくなった頃に種をまき、
秋が深まる頃に枯れてしまうアサガオのことです。

その年で終わってしまうのは寂しいですが、
寒くなる頃には同じ場所に別の植物を植えることができます。

固定されている品種も多く、
種をとればまた翌年に種をまいて育てることができます。


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宿根タイプの琉球アサガオ


・宿根タイプ
一年草タイプのアサガオと違い、寒くなって地上部が枯れてしまっても、
越冬して翌年また芽が出て花を咲かせます。

とても強健で生長が早く、
つるの長さが10メートルを超すものもあります。
10月上旬ごろが花の盛りで11月くらいまで開花するものもあります。

抜けるような青空色のオーシャンブルーが著名ですが、
花色が白やピンクのものもあります。
*宿根タイプの「ノアサガオ」の仲間の品種が、
「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」、
などの名称で販売されています。


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グリーンカーテンやフェンスに伸ばしたいときは?


・グリーンカーテンにするには?
グリーンカーテンとしてアサガオを育てるのであれば、
つるがどれくらい伸びるかで品種を選ぶ必要があります。

矮性の品種を選んでしまうと、
ほとんどつるが伸びませんので、カーテンのようにはなりません。

反対に、宿根タイプのアサガオの中でも長く伸びる品種だと、
つるが伸びすぎて狭い場所では持て余してしまいます。

育てる場所の広さや、設置できるネットの広さ、
開花期などを考慮して、品種を選びましょう。

個人的には、一般的な日本アサガオがカーテンにしやすく、
真夏に花も楽しめるのが魅力だと思います。

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