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ユリは主に北半球に分布し、基本は高温と乾燥を嫌います。
日本では江戸時代初期からスカシユリが栽培されてきました。
現在ある園芸品種の多くが日本や中国の原種から品種改良がはじまり、
ヨーロッパでは19世紀に入ってからと比較的歴史は新しいです。
代表的な品種としては、オニユリ、ヤマユリ、ササユリ、
テッポウユリ、カノコユリ、オトメユリ等があります。
「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と
美人を例える花としても有名で、世界中の人に愛されています。

コオニユリ
■ユリ 鉢植えの花後の手入れのコツは?
1.葉や茎を決して切り詰めないこと
ユリの花が咲き終わったら子房ごと摘み取ります。
これはタネを作らせずに球根の栄養を残すためです。
その時茎は決して切り詰めないよう注意します。
元気な葉を残しておくことで光合成がよく行われ、
球根の栄養分が育つことを促すためです。
またカリ分、リン酸の多い化成肥料を
1球根あたり5gぐらいお礼肥えとして与えます。
2.新しい鉢に植え替えるタイミングを逃さない
スカシユリやテッポウユリなど日当たりが良い場所に置く品種は、
鉢土の温度が上がり過ぎて生育障害を起こす場合があります。
鉢ごと一回り大きな容器に移し替えます。
秋になると地上部が枯れてきます。
10月ごろ根を傷めないよう掘り、新しい鉢に移し替えます。
植え場所がある場合は花が咲き終わった直後、
根鉢を崩さないよう、庭に移し替える方が簡単です。

ヒメサユリ

ユリはていねいに植え替えると、5年以上毎年咲いてくれます。
3.秋に掘り上げた球根の管理方法は?
ユリは球根の表面が種皮で覆われていないので、とても乾燥しやすいです。
掘り上げた球根は、出来るだけ早く植えるのが理想的です。
しなびて元気がなくなった球根でも、
中まで干からびていなければ大丈夫です。
しかし養分が少なくなっている分、生長が悪くなります。