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クレマチス、華やかで花期も長く楽しめます


センニンソウ属の中で、特に花が大きく咲き、
観賞を楽しめる園芸品種をにクレマチスと呼んでいます。

クレマチスとは、巻きひげを意味するギリシャ語から由来し、
茎の形から呼ばれている説があります。

花びらのように見えるのは萼(ガク)で、
形、色、大きさは各品種ごとに違い個性的な花です。
四季咲きの品種もあります。

別名はテッセン、カザグルマとも呼ばれています。
落葉タイプと常緑タイプと二つに分かれます。


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フロリダ系白万重(シロマンエ)


クレマチス剪定方法は?

クレマチスの園芸品種は花芽の付き方で、
「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」の3タイプに分けられます。

前年に伸びたつるに花芽がつくタイプと
今年伸びた新枝が生長しながら花が咲くタイプもあります。

系統によって剪定方法が違ってくるので
自分が育てている園芸品種を再確認後手入れを始めます。

1.ラヌギノーザ系
中・大輪の四季咲き性で「マリー・ポワスロ」や
「サ・プレジデント」は代表的な品種です。

この系統は「新旧両枝咲き」です。
剪定は花後と冬に花がついたつるを半分ほど切り戻し。
中〜強剪定を行います。

2.ジャックマニー系
中・大輪の濃色系で、早咲き系よりも約1か月遅く咲きます。
「ビルドリオン」「ニオベ」などが代表的な品種です。

花芽は新しく伸びた枝先につくので、
冬に「強剪定」を行います。

3.バテンス系
大輪の一季咲き性でカザグルマが該当します。
昨年の枝に花芽がつき、5月ごろここから2節ぐらい伸びて花を咲かせます。

花が咲いた後と冬に全長の3分の1ぐらいを切る「弱剪定」を行います。

4.ビチセラ系 
小さめの花をたくさん咲かせる中・小輪の一季咲きです。
新しい枝に花を咲かせます。
剪定は冬に地上部に伸びた大半を切り戻す、「強剪定」を行います。

5.フロリダ系
日本原産のテッセンを元とした品種で一季さきです。
大半が昨年の枝に花を咲かせます。

剪定は花が咲いた後と冬に「弱剪定」を行います。

6.しべ咲き系とモンタナ系
しべ咲き系はしべが突然変異で花弁化した品種です。
「新旧両枝咲き」なので、花後と冬に「弱剪定」を行います。

モンタナ系は小さな花をたくさん咲かせる一季咲きです。
「旧枝咲き」のため、つるの剪定を行わず、
樹形を整える意味で、間引き剪定を行います。
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