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イチジク(無花果)は西日本広く栽培されている、
クワ科の落葉樹です。
夏に収穫できる品種と秋に収穫できる品種があります。

生産農家が最も栽培している桝井ドーフィンの果実が、
市場によく出回ります。
家庭栽培なら、在来種の蓬莱柿が育てやすいでしょう。


イチジク出ない理由は?

1.気温が低い
イチジクは原産地が温暖な気候であるため、
耐寒性はやや弱いです。

北関東あたりになると、庭植えが厳しい条件になります。
低温に耐えられずに芽も出せず枯れてしまうことがあります。

苗が若いあいだは、マルチングをしたりして寒さから守りましょう。
鉢植えなら冬は風除室や暖房のない室内などに置くとよいです。

栽培をするエリアの環境にふさわしい品種を育てることが、
何よりも安心です。

2.植え付けの時期が悪い
イチジクの苗を植えつけるときは、
寒い季節はさけ3月ころに作業をするとよいでしょう。

暖地では秋に植え付けをしても差支えないですが、
関西以北では春の方が無難です。
日当たりのよく、比較的広い場所が適しています。

鉢植えで育てるときは、
通気性と保水性が良好な用土を用います。

鉢植え栽培のイチジクは、
とくに真夏に水を切らすことのないような管理が必要ですが、
過湿でも根が弱るので気を配りましょう。

3.害虫による食害
イチジクには春から秋にかけて、
害虫がたいへん付きやすくなります。
とくにカミキリムシの防除がポイントになります。

成虫を見つけた場合は直ちに捕殺しましょう。
幹に小さな穴があったり、
イモムシのようなものを見つけたら駆除します。

殺虫剤をつかったり細い棒などで潰すなどして、
被害を出来だけ小さく抑えるようにしましょう。