
アマリリスはヒガンバナ科の球根植物です。
属名はヒペアストラムで、この属名で呼ばれることもあります。
ヒペアストラムの由来はギリシャ語のhippos(馬)、
またはhippeus(騎手)とastron(星)のように、
馬のように大きな星形の花が咲くことから、
名前がついた説があります。
現在の大輪型園芸品種は18世紀後半にイギリスで栽培され、
その後はオランダで盛んになってから日本に輸入されました。
日本の自然環境では秋植えで5月〜6月、
春植えで7月〜8月ごろに花が咲き、鑑賞を楽しむことができます。
■アマリリス 花が終わった後の管理方法
1.ポット入りのアマリリスは低温処理済みです
ポット入りの冬咲きアマリリスは、
無菌のビートモスに球根を植えたものです。
検疫にひっかからないこの方法は、
オランダ人が工夫した商品だからです。
購入するだけで植えつける必要もなく、
水やりをするだけで、大きな花を咲かせてくれます。
普通は冬の気温に一定期間あわせないと花芽は伸びません。
しかし低温処理を施しているので、冬でも暖かい部屋に置けば、
花芽がすぐに伸びていきます。
アマリリスの花は本来5月〜6月に咲くものを冬に楽しめるのは、
このような理由があります。
開花中はエアコンの温風が強く当たらないない場所を選ぶと、
長期間楽しむことができます。
2.花が咲き終わった後の処理
花が咲き終わったらタネを結ばないよう、
花がらと子房を元から摘み取ります。
販売される前は温室で促成栽培をさせた株なので、
寒い戸外にすぐに出すのは避けます。
東京周辺を例に上げると、
ソメイヨシノが咲き終わった4月中旬ごろに、
日当たりのよい軒下に置きます。
3.植えかえのコツ
一年間上手に生育させ球根を大きくしていくには、
購入時に植えてあったポットでは小さくなっています。
そこで暖かい戸外に出す時に植えかえを行います。
まずはプラスチック容器のふたを剪定バサミなどで切り開き、
根が傷つかないよう球根を静かに取り出します。
竹箸などを使って古い土を落とし、元気な根を傷めないようにします。
鉢花用の培養土を用意し、今までよりも一回り大きなサイズの鉢に植えかえます。
真夏を除き十分太陽光にあたるような場所に置きます。
肥料は秋になるまで1000倍に薄めた液体肥料を
週に一回ぐらいのペースで与えます。
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