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落葉性のツツジ、ぜひ増やしたいですね


ミツバツツジはツツジ科ツツジ属です。
原産地は日本で、関東から中部に分布する落葉低木です。

枝の先端に3枚のひし形の葉をつける種類を、
外見そのままにミツバツツジと呼ばれています。

ミツバツツジ類は、日本を中心としてアジア東部までに約30種があります。
ヤマツツジの種類と似ており、苗を見てもすぐに区別がつかないほどです。

ツツジは屋外向きの植物です。
自然の寒さと暑さに触れて初めて育ちます。
環境が厳しくても、室内へ取り込むのはやめましょう。


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竜頭の滝にて


■ミツバツツジの増やし方

1.ちょっと難易度が高いです
サツキ、オオムラサキツツジ、キリシマツツジ、
クルメツツジなどの常緑性のツツジは、
梅雨に新梢を挿せば、簡単に発根してふやせます。

しかしミツバツツジのような落葉性のツツジは、
普通に挿してもまずふやせません。

挿し木を行う環境施設で霧を吹かせ、
湿度100%を保つ「ミスト挿し」ならできますが、
これは、上級者や生産者プロが行う手法です。

2.「密閉さし」の方法
一般の人に施設を準備するのは大変なので、
「密閉さし」がおすすめです。

方法は深めの鉢に下の方だけ用土を入れます。
挿し木をしたら、十二分に水を与えます。

鉢の上をポリエチレンフィルムで覆い、
ひもで縛った後、明るい日陰に置きます。
日が当たらない日陰は置き場所として適していません。

水やりは表面の土が乾いてからにします。
水を張った容器の中に鉢を浸し、鉢の底から水を吸わせる
底面灌水を行います。

数ヶ月育てると鉢の底から根が出てきます。
根が見えたらポリエチレンフィルムに小さな穴を開け、
少しずつ穴を大きくしながら覆いを外し、日なたに出します。

3.「伏せとり木」の方法
挿し木でふやすのが難しい植物を初心者が簡単に出来る方法に
「伏せとり木」があります。別名「圧条法」とも呼ばれています。

方法は親木の下枝を下に押し上げ、土の中に埋めます。
ナイフで根を出したい部分に切れ込みを入れておくと、
発根しやすくなります。

十分に発根したら、春の発芽前に切り離し植えつけます。
この方法のデメリットは期間は1年ぐらい時間がかかること、
そして一度に大量の苗を作ることが出来ません。

4.「タネ」で増やす
鹿沼土の表面に細かくふるって殺菌消毒をした水ごけを敷き、
その上でタネをまいても発芽します。

ツツジのタネは非常に細かいので扱いに注意します。
発芽後の生長は比較的早く、5〜8年ぐらいで花を観賞できるようになります。

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