.jpg)
イチゴを始めるなら10月くらいが育てやすいです
イチゴはランナーを伸ばして子苗を育てて植え付けますが、
まだ元気な親株を残さないのはどうしてでしょうか。
連作障害があるのなら、植え替えればいいと思いますね。
■イチゴの親株を残さない理由
イチゴの親株は、たとえ株が元気でも、
翌年は実が小さく、収穫量も少なくなる傾向があるため、
残すのはあまりお勧めしません。
また、親株は栽培中にウイルス病にかかることが多く、
病気にかかった株はさらに収量が落ちます。
実がたくさんなった良い親株の性質は、
子苗にも引き継がれるので、
良い親株を選んで苗をとると良いでしょう。

生長してきた苗
■苗の育て方のポイント
初夏、イチゴの収穫が終わると、ランナーが伸びてきます。
本葉3〜5枚になり、根が土に入っている子株を鉢上げしますが、
このとき、親株に最も近い一番苗ではなく、
二番苗、三番苗を鉢上げすることがポイントです。
一番苗は生育が不安定なため、避けたほうが良いでしょう。
鉢上げする際は、親株側のランナーは約2cmつけて、
子苗側のランナーは、付け根から切り、
根を傷めないようていねいに堀り上げ、
他の場所に仮植えします。
■苗の植え付け時のポイント
10月中旬〜11月上旬になったら苗を定植しますが、
連作障害を避けるため、
3〜4年間イチゴを栽培していない場所を選びます。
植え付ける苗は、ウイルス病に特有の葉の縮れやモザイク症状のない、
良い苗を選別しましょう。
植え付け時のポイントは2つあります。
まず第1に、
2cm残して切ったランナーを、
畝の内側に向けて植え付けることです。
イチゴはランナーの反対側に花をつける性質があるので、
ランナーを畝の内側に向けて植え付けると、
実が外側について収穫しやすくなります。
第2のポイントは、
クラウンと呼ばれる葉の付け根の部分を、
土に埋めないようにすることです。
クラウンは、新しい葉が出る大事な部分なので、
深植えにしてしまうと生育不良になったり、
病気にかかりやすくなったりします。
クラウンを埋めないように、でも、根が土の上に見えないように、
深さに注意して植え付けましょう。
■わかりやすい育て方
・イチゴの育て方|毎年小株を更新し鈴なりを収穫!
・イチゴのプランター栽培|乾燥や過湿に注意しておいしく大収穫!