葉牡丹(ハボタン)は、冬、とくに正月に人気が集中しますが、
実は、1年中楽しめ、挿し木でも増やせる多年生の植物です。
「葉牡丹」の名前の通り、葉を牡丹の花の美しさにたとえたものです。

葉牡丹は、アブラナ科のアブラナ属に属する草花です。
葉牡丹の花言葉は、「利益」「祝福」「慈愛」「包み込む優しさ」、
などがあり、自宅に飾るにも、贈るにも良い花とされています。


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4月頃に咲く葉牡丹の花、この花後にピンチします


■踊り葉牡丹の作り方

1.踊り葉牡丹とは?
葉牡丹を4月頃ピンチして、枝分かれさせて仕立てたものが「踊り葉牡丹」です。
1枝から分岐し、たくさんの葉牡丹が咲くのはみごとです。


茎が長く踊っているように見える踊り葉牡丹を仕立てるには、
大きく分けて2つの方法があります。

A.冬に楽しんだ株を、春の花後にピンチし、
複数の茎の先端に花が咲いたように葉を配置する方法。

B.初夏に種まきし9月始め頃にピンチして、
寄せ植え栽培とするもので、
関西方面で人気があるそうです。


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タネから育てた葉牡丹


2.仕立て方(A方式)
4月中旬頃までの開花の後に、花穂を切り取ります。
次に、一回り大きな鉢への植え替え作業を行います。

この時の用土は、元肥、腐葉土や赤玉土(小粒)を混ぜたものを使用します。
徐々に茎から新芽が出てきますので、
元気の良いものを残しつつ、茎を育てていきます。

このまま育て、茎の先端部が綺麗に色づくようになれば完成です。


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ピンチして発芽した葉牡丹から出た茎葉


3.施肥
この時の肥料は、3月〜6月に1回、9月に1回緩効性肥料を、
ごく控えめに与えてください。
多すぎると色がきれいに出にくくなります。

4.病害虫に注意
アブラナ科に属する葉牡丹ですので、食害には十分注意してください。
特に注意したいのは、モンシロチョウの幼虫や、カメムシなどです。

これらは、葉牡丹の葉の部分を食害する厄介な害虫ですので、
しっかりとした防除をしておきましょう。
その他、コナガや、ハスモンヨトウなどにも注意します。

病気では、萎黄病や、べと病、黒腐病などに気遣います。
>>ハボタンの病気
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