
健康なダリア
花がとても美しいダリアですが、その美しい花を見るためには、
数多くの害虫を防いで行かなければなりません。
大切なことは、まず予防すること。
最初に卵を産み付けたり、侵入したりすることを、
防げれば被害を被ることはありませんね。
それから、食害されているところを発見したら、
すぐに対処することも大切です。
ウイルス性の病気にかかってしまった場合は、
株そのものを焼却処分するしかできませんが、
害虫の場合は捕殺してその後の被害を防ぐことができれば、
しっかり養生した後にまた、美しい花を見せてくれます。
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毎日、見守って最小限の被害にしたいです
■ダリア 葉や茎がおかしい
1. 葉に白い線が入るのは?
それはハモグリバエの仕業でしょう。
ハモグリバエは葉の中で卵からかえり、
葉の中を食べながら成長していきます。
葉の中でトンネル状に食べすすめていくので、
葉に白い筋がたくさんできるのです。
葉に絵をかかれたようになるので、
別名エカキムシとも呼ばれています。
葉に卵を産み付けられないようにするため、
球根を植えつけた後に薬剤を使うのも手です。
なるべく薬剤を使いたくないということであれば、
株の近くに黄色い粘着板を吊り下げる方法もあります。
ハモグリバエの成虫は黄色いものに寄る性質があるためです。
葉に白い線を発見したら、線の入っている葉を、
ちぎって処分する方法もあります。
しかし、どれくらいの葉に卵を産み付けられているか分かりません。
線の入っている葉をちぎっているうちに葉が少なくなり、
株が弱ってしまうこともあるので、
発生してしまった場合には薬剤を散布するのが確実です。

アワノメイガの幼虫
C)Wikipedia
2. 茎に穴があいているのは?
コウモリガやフキノメイガなどメイガ類の幼虫が、
食害している可能性が高いです。
時期などにより害虫の種類は変わりますが、
茎から侵入して中を食い荒らします。
発見した時にはかなり中が空洞になっていることもあるので、
防除することが大切です。
ネットをかぶせて侵入を防ぐこともできますが、
見た目があまりよくありませんね。
定期的な薬剤散布が効果的です。
食害しているのを発見した時は、
その部分を切り取って処分した方が良いでしょう。
害虫そのものも放置せず、捕殺するようにします。
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