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せっかくの嬉しい収穫が……


トマトが着果しわくわくして待っていたのに、
収穫直前に割れてしまってがっかり、
という経験はないでしょうか?

トマトの実割れは頻繁に耳にしますね。
この実の割れは防ぐことができるのでしょうか?


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大玉トマトのほうが割れやすいです


■トマト 割れる原因は?

トマトなど、実が割れたりひびが入るのは、
「裂果」と呼ばれる現象です。

ヘタに近いところのリング状のひび、
ヘタから放射線状にできるひび、
側面が割れてしまうものなどいくつかの種類があります。

基本的に、「裂果」は急激な水分の吸収で、
果肉と果皮の生長がアンバランスになったために発生します。
ですので、実割れを防ぐには水分変化を起こさせないことが大切です。

ヘタの部分を中心に同心円状にひびが入っているのは、
光が強すぎた場合が多く、果実が高温になることが原因です。
放射状に割れてくるのは、水分の問題であることが多いです。


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プロのビニールハウス


■トマト 割れを防ぐには?

1.日差しを遮る
果実に日光が当たりすぎると皮が老朽化して、
割れやすくなりますので注意が必要です。

光が強すぎる場合は、盛夏には葉を摘みすぎず、
適切な日陰を作ってあげましょう。

直射日光を避けるために果実の上を葉で覆うことも必要です。
また、新聞紙などで日焼け防止の傘を作るのも効果的です。

2.水やりを平均的にする
収穫期が近づいた時に、水分の過剰と乾燥を繰り返すと、
果皮が割れやすくなりますので、
平均した水やりを心がけることがひび割れを防ぎます。

3.高畝でマルチをする
植え付けのときに高畝にして水はけをよくすること、
株元をポリフィルム、わらなどでマルチをして、
土壌水分を保つとひび割れ防止になります。

4.雨除けする
トマト農家は、この水分調節のためにハウス栽培をしています。
露地栽培では、ひび割れは、どうしても起こりやすいです。

ですので、露地栽培でも簡易屋根をつけるなど雨除けすると良いです。
トマトはもともと乾燥地帯の野菜ですから、雨が苦手です。
雨除けハウスなどでの栽培は、病気を防ぐ効果もありお勧めです。

5.その他
気温が12℃を下回り果皮が固くなっても割れやすくなりますし、
カルシウムやホウ素が欠乏していても生理的に割れやすくなります。

■トマトのわかりやすい育て方

・ミニトマトの育て方|形色、好みの品種を栽培しよう!
・ミニトマトのプランター栽培|味の決め手は肥料と水やり!
・トマトの育て方|病虫害発生前に収穫するのがコツ!
・トマトのプランター栽培|摘芯と摘果で大きく甘く育てます




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