健康に育つ大玉トマト
大きく育ってきたトマトを日々観察するのは、
とても楽しくてわくわくしますね。
初心者向きといわれているトマト栽培ですが、
思わぬトラブルが発生したりします。
たとえば、「実の先端部分が、黒く腐った」ことはありませんか?
家庭菜園やベランダ菜園では頻発する症状のひとつです。
この症状にも、原因と対策がありますのでご紹介いたします。
■トマト 実が黒くなる原因は?
実の先端部(花落ち、尻部分)が、すこしくぼんで、
褐色から黒ずんでいる症状が見られたら、
「カルシウム欠乏症」「尻腐れ症」という、
栄養障害になっていると考えられます。
これらの症状は、土壌中のカルシウムが不足している場合、
または土壌中には十分なカルシウムがあっても、
根からのカルシウムの吸収がしにくい場合に発生します。
1.根の傷みが激しい
植えつけのときに根を切りすぎてしまったり、
畑の水はけが悪く根が傷んでしまうと、
根の働きが低下してしまいます。
また、地温が高すぎても根の働きが悪くなり、
カルシウムの吸収がうまくできず、
カルシウム欠乏症になりやすくなってしまいます。
植え付けのときには根を痛めないように気をつけること、
根鉢を崩さないで植えること、
植え付け直後には十分な水やりをすることが大切です。
また、土壌環境をよくするためにマルチを張るのもオススメです。
ミニトマトは、丈夫で育てやすいです
2.土壌が乾燥している
根は高温と乾燥に弱くこの環境におかれると活力が低下します。
さらに土壌が乾燥するとカルシウムが水に溶けずに、
根から吸収しにくくなってしまいます。
土壌が乾燥するとカルシウム欠乏症を発病しやすくなりますので、
夏場は特に乾燥しやすいですので水やりをかかさないことと、
敷きわらをしくことで乾燥を防ぎましょう。
3.肥料を過剰に与えすぎている
肥料は、1つの成分が多すぎると、
ほかの成分の吸収を阻害する現象がおきます。
チッ素やカリの過剰は、
カルシウムやミネラルの吸収を阻害してしまいます。
元肥や追肥を施す際には与えすぎないように注意が必要です。
■トマトのわかりやすい育て方
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