
花後に早めに剪定すると、来年も花を楽しめます
1. 剪定後、花が咲かない理由は?
アジサイの花芽は通常、8月〜10月の間にできます。
その期間を過ぎてから枝を切ると、
花芽と一緒に枝を切り落とすことになるので、
翌年に花芽がなく、花が咲かなくなります。
アジサイは、いつまでも咲かせていたくなりますが、
あまり長く花を枝につけたままにしてしまうと、
株が衰弱し、翌年に花を咲かせるだけの、
養分とエネルギーがなくなってしまいます。
遅くても7月中旬までには、
花がら摘みも兼ねて剪定を済ませておきます。
アジサイは、その年に伸びた、
枝の先2節に翌年に咲く花芽をつけます。
その年に伸びた枝は、
それ以前からある枝に比べて緑色をして若いので、
ちょっと気にして見ると、すぐに見分けがつくと思います。
一般的には、一番上の花芽よりも、
もう1つ下の節につく花芽の方が良いと言われています。
切る時には花から2つ下の節の葉の付け根についた、
芽の上で切るようにしましょう。
それより下は花芽がつきにくいですので、
あまり短く切り詰めるのも、花が咲かない原因になります。
また、アジサイが落葉した後2月〜3月のうちに、
不要な枝を間引く剪定を行うこともできますが、
この時に残す枝の枝先を切ってしまうと、
花芽を切ることになるので注意します。
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小さめに、あるいは枝数を多く仕立て直すときは、翌年の開花はおあずけです
2. コンパクトに仕立て直す剪定は?
アジサイは新しく伸びた枝の先に、翌年の花芽を形成します。
そのため、強く剪定すると、
翌年は花が咲かないことになります。
大きいアジサイを小さく仕立て直したいという場合は、
一年、花を咲かせることはお休みして枝を育て、
さらに一年後の開花を楽しみに待ちましょう。
アジサイの剪定は、花の後が適期です。
翌年も花を咲かせたいのであれば、
7月中旬までに剪定する必要があります。
しかし切り詰める場合は開花を考えなくても良いので、
7月末までに済ませるようにしましょう。
アジサイの株元から三分の一くらいの高さのところで、
全ての枝をそろえて切ります。
この時、中途半端にもったいないからと、
切らない枝を作ると、株姿が乱れます。
すべての枝の高さを揃えるようにして切りましょう。
*好みのアジサイを5月〜7月に剪定したら、挿し木をしておくと、
簡単に増やせます。
■アジサイのわかりやすい育て方
・アジサイ 鉢植えの花後の栽培方法
・アジサイの植え場所は?
・アジサイの花色をきれいに出すコツは?
・アジサイが咲かない理由は?