咲いてくれると嬉しいですね
クリスマスローズの花が咲かないことには、
いくつかの原因が考えられます。
原因と解決策をご紹介していきます。
■クリスマスローズ 花が咲かないのはなぜ?1. 昨年秋に植えつけて今年の春に咲きません、どうしてでしょう?購入したのが小さな苗だった場合、
花が咲くサイズに育つまでに1年〜3年かかります。
秋に植えつけて翌年の春に花を必ず見たいのであれば、
苗を購入する際にすでに蕾がついているものを選ぶようにします。
開花シーズンになると、花が咲いた状態のものも店頭に並びます。
花が咲いている状態のクリスマスローズだと、
どのような花が咲くのか前もって確認できるので便利です。
ヘレボルス・ニゲル
2. クリスマス頃に咲かなかったのはなぜですか?もしそのクリスマスローズが春先以降に花が咲いたのであれば、
その品種が12月頃から咲き始める早咲き系ではなかったと考えられます。
本来、クリスマスローズと名前がついているのは、
原種のヘレボルス・ニゲルという品種です。
ヘレボルス・ニゲルは、
クリスマスの頃から白い清楚な花を咲かせ始めます。
出回っているものの多くは、ガーデン・ハイブリッド、
(オリエンタル・ハイブリッドやレンテンローズとも呼ばれています)で、
花は2月頃から咲き始めるものがほとんどです。
クリスマスの頃に花が見たいということであれば、
ヘレボルス・ニゲルを購入するか、
ニゲルの交配種などの早咲きの品種を購入すると良いでしょう。
つぼみをもったようすも可憐
3. 葉が茂って花が咲かないのはなぜですか?理由はいくつか考えられますが、
まずは
窒素分の多い肥料を与えたことが考えられます。
窒素は葉を育てるための栄養素です。
その窒素をたくさん与えると、葉が茂ってしまい、
花が咲きにくくなってしまいます。
花の成長を促すためにも、リン酸分の高い肥料を与えるようにします。
次に、
その株自体が花をつけにくい株であることが考えられます。
苗を購入する際、葉に傷みや変形が見られないものを選ぶのが第一です。
また、黒いシミのようなものがついているものも避けます。
これらはウイルス性の病気にかかっていると出る症状です。
ウイルス性の病気にかかっていると、
その株が枯れてしまうことはもちろん、
他の植物にまで影響が出る可能性があるので注意します。
株は色つやが良く葉のあまり多くないものが良いです
それから、
株を選ぶときに葉がたくさんついているものも避けます。他のものより葉がたくさんついているものは、
一見すると生育がいいように見えますが、
花がつきにくい状態になっていることが多いのです。
また、
鉢植えで育てている場合、根詰まりしている状態も考えられます。株の成長に鉢がついていかないわけです。
クリスマスローズは根の成長が早いので、
植え替え時には元の鉢やポットより1回りか2回り大きい、
深さのある鉢に植えるようにします。
株が充実すれば、花が咲くのはもちろん、
花数が増えることも期待できます。
花の色も少しずつ変わります
4.蕾の頭が土から見えたのに咲きませんでした、原因はなんですか?せっかく出てきた蕾が、葉などで日陰になってしまい、
しっかり育たなかったことが考えられます。
クリスマスローズは、日陰が好きと思われがちですが、
強い光が苦手なだけで、秋から春にかけての柔らかい日差しは大好きです。
半休眠期である夏は、強い光が当たらない場所を好み、
生育期である秋から春は太陽の光が当たる場所を好みます。
このことから落葉樹の下などに植えると良いと言われています。
花芽がついてきました
蕾の頭が土から見えていたということですので、
きちんと花芽が分化していることが分かります。
ところが、その蕾が何らかの理由で日陰になっていたのではないでしょうか。
よくあるケースは、クリスマスローズ自身の、
葉の陰になってしまっていたということです。
クリスマスローズの葉は、秋から春にかけて新しい葉が展開し、
そのままの状態で夏を越します。
そしてまた、秋に新しい葉と蕾が出てくるのですが、
この時に古い葉を残したままだと前述した通り、
新芽も蕾も古い葉に隠れてしまうことになります。
そのため、クリスマスローズが生育期に入る11月〜12月頃に、
古い葉を切る作業を行います。
そうすることで、新芽と蕾にもしっかり日光が当たり、
春には素晴らしい花を見ることができます。
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- 2021-03-07