シソ、夏場にあると便利な香味野菜です
薬味や料理の彩りなど利用の幅が広く、
ひとつあると便利な香味野菜です。
縄文時代の遺跡からタネが出土するほど、
日本では古くから利用されてきました。
科名:シソ科
別名:オオバ(青ジソの葉)
英名:perilla
性質:一年草
利用箇所:葉、花穂、実
栽培ポイント
1.日当たりのよい場所で育てます
2.やや湿り気のある肥沃な土を好みます
3.真夏の水切れに注意します
シソ独特の香りには防腐作用があります。
また、漢方でも広く用いられ、
発汗、解熱、健胃、利尿作用があります。
また最近では、シソに含まれているαリノレン酸が、
アンチエイジングや抗アレルギー効果があるとされ、
注目されています。
■品種
緑色の青ジソ系、赤みを帯びた赤ジソ系に
大別され、それぞれにちりめん種があります。
ちりめん系の品種は、やわらかくて
葉が大きいので、おススメです。
■栽培管理
日当たりの良い場所を好みます。
蒸れに弱いので、風通しの良い場所を選びます。
・タネまきと育苗
水はけのよい場所を選び、やせ地なら1u当たり
堆肥バケツ1杯、化成肥料2握りをすき込んでよく耕し、
畝幅90cmのベッド畝を作ります。
5月〜9月ならいつでもまけますが、
タネまき適期は4月下旬〜5月中旬です。
タネが固くて水を吸いにくいので、
まく前に1〜2昼夜水に浸してからまきます。
直まきは重ならないように条間60cmの2条すじまきにします。
箱まきなら条間8cmのすじまきにします。
シソは光に当たると発芽率が良くなる『好光性種子』なので、
土はかぶせず、クワや手などで軽く押さえる程度にとどめます。
発芽まで乾かさないように水やりをします。
箱まきは、乾燥しないようにぬらした新聞紙をかけておきます。
シソは、発芽温度が20〜25℃と高く、時期にもよりますが
1〜2週間で発芽します。
・間引き
発芽したら混み合ったところを間引きます。
直まきの場合、本葉5〜6枚で、
青ジソは株間30cm、赤ジソは株間20cmにします。
箱まきしたものも間引きながら育て、
本葉5〜6枚になったら、株間を青ジソ30cm、
赤ジソ20cmで定植します。
・摘芯
20cmほどに育った頃、先端の芽を摘み取って
摘芯すると、わき芽が増えて収量が増します。
蒸れに弱いので、中心部分の込み合った部分の茎を間引き、
収穫を兼ねて切り戻しながら育てると良いでしょう。
・追肥と土寄せ
収穫期間中は、1ヶ月に1〜2回、追肥をします。
1株につき軽く1握り(約10g)の発酵油かすなどを施し、
軽くほぐして土と肥料を混ぜ、株元に土を寄せます。
・水やり
シソはやや湿り気のある土壌を好み、乾燥を嫌います。
土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。
水切れさせてしまうと葉が傷んでしまうため、気をつけます。
乾燥防止に敷きわらをしても良いでしょう。
シソ、プランターや鉢でもよく育ちます
■収穫
シソは、成長段階に応じて収穫できます。
芽ジソ:本葉が出始める頃、地際で刈り取って収穫します。
刺身のツマなどに利用します。
葉ジソ:草丈が20〜30cmに育ってきたら
適当な大きさに育った葉を随時収穫します
収穫時は下葉からハサミで切り取り、
葉柄を長めに残すと、わき芽が伸びてきます。
穂ジソ:花穂が出てきて、1/3ほど開花したころ、
付け根から切り取ります。
青ジソは白花、赤ジソは淡紫色の花が咲きます。
実ジソ:花がほとんど終わって結実し始めるころ、
穂が青いうちに実をとって塩漬けすると、実ジソになります。
■病害虫
病気は特に心配ありません。
害虫は、アブラムシやヨトウムシがつきます。
アブラムシは、苗が少数だったり、
数が少ないうちは、手で取るのが確実です。
ヨトウムシは、短期間で茎だけ残して丸坊主に
されることもあります。
ヨトウムシが潜んでいる場所の
土が少し盛り上がっていたりすることがあります。
探して、見つけ次第捕殺します。
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