エダマメとダイズ?
エダマメとダイズはまったく同じ植物なんですね。
”エダマメ”という植物が存在するわけではありません。
では、なぜ見かけも味も異なっているかといいますと、
収穫時期が違うからです。
未熟な豆で収穫するのが”エダマメ”、
完熟して株が枯れてから採るのが”ダイズ”です。
栽培ポイント1.春まきの場合は、育苗します
2.直まきの場合は、寒冷紗などをかけて鳥害を予防します
3.開花期には水やりをしますエダマメとダイズは同じ植物とはいえ、
エダマメとして未成熟時に採るのに適した品種と、
ダイズとして成熟させて収穫するのに適した品種があります。
エダマメとしては、げんき娘や 湯あがり娘、緑光、
などが育てやすくてお勧めです。
ダイズとしては、タチナガハやフクユタカ、エンレイ、
などがお勧めです。
おいしくて有名な茶豆系は、エダマメの産毛が茶色くなるのが特徴で、
エダマメだけでなくダイズでもおいしい豆です。
エダマメやダイズは、各地それぞれに、
作り継がれている在来品種も多いので、
その土地にあった品種を選んでも良いでしょう。
家で作ったエダマメは、とてもおいしいです
■栽培管理マメ科の植物の根には「チッ素固定」といって、
根の周りに土の中のチッ素分を集める働きがあるので、
有機栽培を行う場合は、元肥も追肥も不要です。
・タネまきと育苗4月中旬〜5月初旬にタネをまく春まきと、
7月上旬にタネをまく夏まきがあります。
春まきの場合は、育苗してから植え付けます。
夏まきは、直植えにします。
育苗箱に5cm間隔のまき溝をつけ、2,3cmおきに1粒ずつタネをまきます。
覆土をしたら、育苗箱の下から水がしみ出るまでたっぷりと水やりをし、
暖かい場所で本葉が出るまで育苗します。
・植え付け植え付け前に、菜園をよく耕しておきます。
堆肥は必要ありません。
畝も立てません。
本葉が3〜4枚の頃、定植します。
エダマメ用は株間20cm、条間20cmで植え付けます。
ダイズ用は株間30cm、条間70cmで植え付けます。
直まきの場合も、上記間隔で、
1ヶ所に3粒ずつ、深さ1cmでタネまきをします。
マメ科のタネは鳥の大好物なので、本葉が出るまでは、
寒冷紗をかけておくと良いでしょう。
本葉2〜3枚の頃、生育のよい苗2本を残して間引きます。
・中耕と土寄せ草丈10cm頃、1回目の中耕を行います。
畝間を軽く耕し、株元に土寄せを行います。
中耕することにより畝間の雑草を防ぎ、
苗の根に酸素を送る働きがあります。
草丈20〜30cm頃、2回目の中耕と土寄せを行います。
・水やり開花時に水切れになると実があまりつかなくなります。
開花期に雨が降らず、晴天が続くようなら、
毎日朝か夕方にたっぷり水やりをします。
ダイズは枯れるのを待って収穫します
■収穫さやが膨らんだら、エダマメとして収穫できます。
株元を持って、引き抜いて収穫します。
すべての豆がしっかり膨らむまで待つと、
先に膨らんだマメがかたくなってしまうので、
株の7割くらいがふくらんだ頃に収穫しましょう。
大きくなったさやからハサミで切って収穫しても良いでしょう。
ダイズにする場合は、さらに畑に置いて枯れるのを待ちます。
葉も茎も枯れて、全体が茶色くなり、
さやをふるとカラカラと音がするようになったら、
ダイズとして収穫できます。
エダマメ同様、株ごと引き抜いて収穫したら、
株をいくつか束ねて、畑に立てて干し、さらに乾燥させます。
数日乾かしたら取り込みます。
ゴザなどに広げてビンなどでさやをたたき、ダイズをさやから出します。
ダイズと、殻やごみをより分けます。
■病害虫カメムシやヨトウムシ、アメリカシロヒトリなどがつきやすいので、
見つけ次第捕殺します。
寒冷紗か不織布でトンネルをかけると、害虫予防になります。
- 2021-05-15