家庭菜園のタマネギは美味しい!
タマネギは、収穫までの期間が長いですが、
収穫したタマネギをしっかり干して保存すれば、年中食べられるため、
1年分の使用量を栽培して自給することが可能です。
栽培ポイント1.栽培期間が長いので、マルチで雑草対策をします
2.冬の間に追肥し、良い苗を育てるのがコツです
3.植え付け時は、浅植えにします 収穫後すぐに食べる生食用と、長期保存する長期貯蔵種を、
組み合わせて作ると、長く食べられます。
生食用では赤たまサラダや湘南レッドなどが、
長期貯蔵種ではネーアース、パワー、ノンクーラーなどがお勧めです。
また、赤タマネギを育ててみても面白いです。
猩々赤(ショウジョウアカ)は育てやすく、皮は濃い紫色で、
サラダに添えると映えて食欲をそそります。
ペコロスというミニタマネギの栽培は、
それ用の品種があるわけではなく、一般のタマネギで栽培します。
春まきにして、小玉のうちに収穫します。
貝塚早生黄(カイヅカワセキ)などの品種が向いています。
ホームタマネギは、育てやすいです
■栽培管理晩夏に畑に直まきして苗を作り、秋に苗を植え替えて栽培します。
タマネギは、一定以上の大きさに育ってくると、
寒さに呼応して、花芽分化します。
そのため、定植時の苗の大きさが大きなポイントとなります。
苗は、太さ7〜8mm程度ぐらいの苗を植え付けます。
それより太く育った苗は、
寒さにあうとネギ坊主になってしまいます。
また、細い苗だと寒さに耐えることができません。
・タネまきと育苗9月上旬〜中旬に、畑に直まきして育苗します。
1u当たり2kgの堆肥を入れて、よく耕し、幅1mの平畝を作ります。
20cm間隔でまき溝を作り、1cm間隔でまきます。
タネの上に鶏ふんを軽くかけ、その上にさらにもみ殻をまきます。
もみ殻をまくことによって、土の乾燥と、雑草を防ぐ働きがあります。
タネと土を密着させるようにクワで軽く押さえ、
たっぷりと水やりをします。
約2週間で発芽します。
・植え付け11月上旬に、定植します。
植え付けの20日以上前に、1uあたり2kgの堆肥をすき込み、
よく耕して、幅1m20cm、高さ5〜10cmの畝を立てます。
苗は、太さ7〜8mm、草丈23〜25cmくらいが、植え替えの目安です。
苗を掘り起こし、1本ずつに分けたら、条間20cm、
株間20cmで、根が埋まるくらいの深さに1本ずつ苗を植えつけます。
植え付けの際は、葉の緑色の部分に土がかからないように浅めに植えます。
あらかじめ紙マルチを敷いておくと、土の乾燥や雑草を防げます。
タマネギは栽培期間が長いので、マルチで雑草対策をしておくと楽です。
植え付けの際、コンパニオンプランツとして、
カモミールを株間に植え付けると、土壌微生物層が豊かになり、
タマネギの生育を助け、病害虫を減らす効果が期待できます。
・追肥と土寄せ12月に、紙マルチの上から、株元に腐葉土や堆肥を乗せます。
追肥としての効果のほかに、マルチを押さえ、
雑草対策と、苗の防寒にもなります。
紙マルチを敷いていないときは、
同じく12月頃、条間にもみ殻燻炭をまき、
その後、鶏ふんを追肥します。
2月にも、鶏ふんを追肥します。
生育後半に追肥を施すと、首の締まりが悪くなるため、
2月以降は追肥を控えます。
ネギ坊主ができないように気をつけます
■収穫5月下旬〜6月上旬、葉が半分ほど折れてきたら収穫できます。
収穫後は、そのまま畑に並べて3日間置き、乾かします。
晴天が続きそうな日を選んで収穫しましょう。
3日間畑で乾燥させたら、4〜5本ずつ茎を結んで束ね、
さらに2束ずつヒモで縛り、
雨が当たらず風通しが良い場所につるして貯蔵します。
長期貯蔵種ならば、このまま2月頃まで貯蔵できます。
4月〜5月頃、まだ葉が折れる前のタマネギを、
葉タマネギとして収穫しても良いでしょう。
タマネギは小さめですが、葉も茎も柔らかく、
おいしく食べることができます。
■病害虫病害虫は特に心配ありません。
- 2015-01-13